有島家

有島 武

有島 武 ありしま たけし
生没年月日 1842(天保13)年2月10日~1916(大正5)年12月4日
略歴 薩摩川内市平佐町生まれ。
北郷家に仕えていた父・有島宇兵衛がお家騒動に巻き込まれ、苦難の多い幼少期を過ごすが、第13代領主北郷久信に学識を見い出され、幕末の東京や長崎で蘭学や砲術を学ぶ機会を得る。
維新後は明治政府に出仕。横浜税関長、大蔵省国債局長を務めた。退官後は日本鉄道株式会社、十五銀行、日本郵船の役員として実業界で活躍した。
有島武郎、生馬、里見弴の父。

有島 武郎

有島 武郎 ありしま たけお
生没年月日 1878(明治11)年3月4日~1923(大正12)年6月9日
略歴 作家。
東京都生まれ。
1910(明治43)年の「白樺」創刊に参加。本格的な作家活動に入ったのは1917(大正6)年。人道主義的な一面と愛己的個人主義の一面を併せ持った作風で一躍人気作家に。しかし社会主義や労働運動の高揚の中、自己の置かれている立場と自らの思想とのギャップに深く悩み、1923(大正12)年自ら命を絶った。主な作品に『カインの末裔』、『小さき者へ』、『生れ出る悩み』、『或る女』などがある。

有島 生馬

有島 生馬 ありしま いくま
生没年月日 1882(明治15)年11月26日~1974(昭和49年)9月15日
略歴 画家。
横浜市生まれ。
本名・壬生馬(みぶま)。別号・十月亭。大学卒業後、藤島武二に入門。その後、留学した欧州でセザンヌに出会い深い感銘を受け、以降印象派風の作品を描く。帰国後は「白樺」に『画家ポール・セザンヌ』を連載、また、白樺社主催で南薫造との滞欧画展を開く。1914(大正3)年の二科会創設の一員。1935(昭和10)年帝国美術会員となり、二科会を退く。翌年一水会を創設した。長年の功績が認められ1964(昭和39)年に文化功労者を受賞。主な作品に「鬼」、「熊谷守一像」などがある。
有島家家系図